■ 北の大崩れ
神奈川県 横須賀市 秋谷
【最寄】 京急バス 『 長者ヶ崎 』
撮影 2006/08/31 ・ 2007/04/05








 『北の大崩れ』 のモデルは、現在 『長者ヶ崎』 と呼ばれている場所です。

 海岸線からL字型に300メートルほど出っ張った不思議な岬で、根元には駐車場、北側には海水浴場が広がります。
 ただ残念ながら、岬部分は立ち入り禁止です。


 現在はまだ、海面近くに岩混じりの浜らしき部分がありますが、「夕凪の時代」になるとその浜も完全に水没します。 標高の低かった先端部は、まっさきに海中に没して、海草の苗床になっているのではないでしょうか?

 見たかぎり、元々 岩質がモロそうですので、海面が上昇して直接波をかぶるようになると、その寿命は長くないと思われます。



 現地へのアクセスとしては、京急新逗子からバスに乗るのがオススメ。

 「逗6」系統(「長井」「芦名」「佐島マリーナ」「市民病院」行きなど)のバスに乗り、バス停『長者ヶ崎』で降りましょう。

 注意点は、「葉山」行きに乗ってしまうと、『長者ヶ崎』から1キロほど離れた葉山御用邸前の交差点で、バスが終点になってしまうこと…

 もちろん、に向かって15分も歩けば目的地に着けるので、ちょっと地元の雰囲気に触れてみたいときは、あえて選択肢に加えるのも一興かと。






 長者ヶ崎 は、アルファさんとアヤセが初めて出会った場所でもあります。
2人は、ここの駐車場跡で知り合いました。


 彼らのいる広場の中央に、大きな岩が1つ見えますが…

 ここには元々、『長者ヶ崎海水浴場』 と書かれた石柱が立っていました。








 「長者ヶ崎」は、北に広がる海水浴場と、南に続く三浦半島南部を眺める意味でも、景観に恵まれた場所です。

 この写真を撮ったのは8月の終わりですが、水蒸気がほどよく景色を霞ませ、遠近感を演出してくれました。












 北の大崩れ の名は、『長者ヶ崎』のすぐ東にある、 大崩 という地名に由来するものと思われます。


 「大崩」は、海岸から300メートル程度しか離れていないのに、標高が100メートル近くある丘で、昇り降りの傾斜がキツイ場所です。 それでもその絶景からか、斜面にはズラリと住宅が並びます。

 眼下には道路が見えるのに、その騒音がほとんど上がってこないので、不思議な気分になれる場所です。

 西斜面から見下ろす『長者ヶ崎』の姿にも風情があります。


 ただ、その地名を見ていると… あるいは 「かつて、大地震の際に、大規模な土砂崩れなどを起こした場所」なのではないか…? と、その急斜面の光景も相まって、心配になってくる向きが無いわけではありません。

























 『長者ヶ崎』の先端部は、立入禁止区域…
というのは先述のとおりですが…

 2007年の4月に訪れたとき、たまたま干潮に出くわしました。
 いつもは島になっている部分が、海中から姿を現した砂浜と岩場でつながり、完全なになっていて仰天。

 長者ヶ崎の南斜面の下に砂浜があったなんて、初めて知りました。


 その光景にしみじみと感心していた僕ですが、なんかよく見ると、岬の辺りに10名ほどの人間が行き来してますよ?

 ええ! なんで!? あそこって立入禁止でしょ??

 岬の根元まで近づいてみると、ほぉら、看板にも「立入禁止」て書いてあるよ?



…ああ、そうか、関係者なんだ。 付近の「海の家」の管理者たちなんかが、何かの用事で入っているんだな、きっと。

 でも、それならあの親子づれは何? 海の家の管理者が、職権濫用して家族を立ち入らせたりしてるわけ?


 どうにも納得がいかない。 というか、ねたましいです。
お前らばっか、春の長者ヶ崎 独り占めか?

 独禁法にふれるだろ(ふれません)  顧問弁護士を呼べ(いません)



 というわけで、自分ルール を設定することにしました。

『私こと「ふき」の岬への立ち入りを、20分間だけ許可する』 というものです。


 一応、付近を見回し、「数100メートル以内に お巡りさんがいない」 ことも確認済みですし(性悪) それでは、岬へGO!




…というわけで、色々と撮ってきました、岬からの風景。

 視点がほぼ海面上なのに、江ノ島までの視界をさえぎるものが一切無かったり… 長者ヶ崎の三角の山を「海側」から眺めたり…

 普段は絶対お目にかかれない光景に、自分が今どこにいるのかフッと分からなくなるような混乱感が頭にわいて、ちょっと困ったりもしました(笑


 わずか20分で、50枚ほどのお宝写真を撮って帰還。

 戻って、ちょっと安心して冷静になってみると、「けっこう地元の人は普通ーに行き来しているのかもなぁ…」 とも思いました。

 国や警察がダメと言っても、地元には地元の、今までやってきた生き方があるものです。 そして多分、地元警察も黙認しているのでしょう。 それは、お互いにとって良いことだと思います。



 というわけで皆さんも、干潮時に岬部に渡り、夕凪時代には決して味わえない不思議な景色をぜひ体験してみてくださいね! …とは言いません。

 だって 立入禁止だし。

 「ふきという人に薦められたから、やっちゃいました〜」 とか言われちゃ たまらねぇ。 お縄になっちまう。 やるなら自己責任で夜露死苦おねがいします。





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