■ ここらじゃ
    一番高い丘
神奈川県 三浦市 南下浦町 毘沙門
【最寄】 京急バス 『 松輪入口 』 『 大乗 』
撮影 2006/10/28 ・ 2006/12/23




『岩堂山』(いわどうやま)。

 この名前を聞いて「あぁ」と、すぐ思い当たれる人は、相当の三浦通か、地元の方ではないかと思います。


 『神奈川県で、最も低い山』にして、『三浦市で、最も高い山』、そして『三浦半島で、最も南に位置する山』… 岩堂山

 作中では、アルファさんのお気に入りの場所として登場し、「ここらじゃ一番高いし」 と表現されている丘です。


 徒歩でのアクセスはやや難ですが、三浦を知る意味で、一度は訪れたいポイントです。



 なお、岩堂山の 標高 ですが、このページを作った2006年当時は、ウィキペディアで「82メートル」と記述されていた記憶しているのですが、2014年に改めて確認したところ、『86.8メートル』 となっており、仰天しました。

 いつのまに5メートルも成長したのか、岩堂山??

 まさか 噴火の前触れ とか…?(小規模すぎるだろ)












 足にやや自信がある方には、『松輪入口』からの徒歩1.5キロ(往復3キロ)をお勧めします。 京急『三崎口』から向きのバス(なんでもいい)に乗り、3つ目のバス停『松輪入口』で下車してください。

 降りたらすぐに、南の住宅地に向かう小さな道路に入りましょう。

 道はすぐにグイッと左折し、東へと向かうゆるいクネクネ道になります。 この道は前半は歩道が少なく、そのくせ自動車の往来がけっこうあるため、神経を使います。 一方で、所々で谷間のようになった森を見下ろすなど、面白い景色に出会えたりします。


 東に向かってちょうど1キロ歩いた辺りのY字路(「三浦市環境センター」の小さな看板があります)で、右斜め前に下る小さな坂があるので、下ります。

 すぐに道が右折して、真正面に 岩堂山 が見えるようになります。


 ちなみに『松輪入口』から三崎口駅に向かうバスは、時間によっては5分に1本というハイペースでやってくるので、帰りやすさはバツグンです。












 長距離の徒歩をさけたいなら、京急『三浦海岸』から「海35」系統に乗り、『三崎東岡』に向かってください。 下車するバス停は『大乗』

 ウッカリ、1つ前の 『大原』 で降りてしまわないよう注意しましょう。 名前が似ている上に、隣のバス停なのです。 ここで降りると、500メートル近く余計に歩くハメになります。


 注意したいのは、このルートのバスが、「三浦海岸」駅から現地まで30分かかり、しかも本数が1時間平均で1本未満しかない点です。


 バス停で降りた時点で、帰りのバスの時刻をシッカリ確認し、厳守するか…

 あるいは、「少しぐらいなら歩いていい」という事であれば、
「行き」は、三浦海岸駅からのバスで現地を訪れ… 「帰り」は、先述の松輪入口バス停までの1.5キロを歩いて、そこからバスで三崎口駅へ帰る…
というルートをとられることをオススメします。



 あと、バス停のすぐそばに、いきなり「それっぽい」神社がある丘があり、こっちを山頂と勘違いされる方が多いですが、こちらは 岩堂山ではありません

 バス停から、西に向かって道ぞいに坂をてっぺんまで登ると、右折した先に見える 雑木林をかぶった小さな丘… あちらが、本当の岩堂山です。














 『岩堂山』 を初めて見た方は…

特に、「松輪入口」から歩いてきた方は、こう思うはずです。


 『で、左右どっちが岩堂山…?』 と。



 右(西)です、

左のほうが神社があってシッカリした姿をしていますが、名も無い丘です。



 ジャリの坂道をサクサク上がりつつ、たまに木々の間から見える後方の景色にため息をつきつつ、ものの5分で山頂です。

 「登山」と呼ぶには、あまりにもあっけない5分間だと思います(笑)


 そこにある施設は、畑の中に忽然と横たわる低いコンクリ壁と、草木に囲まれた電波アンテナ、ただそれだけ…

 (このコンクリは、「三崎砲台観測所」の遺跡だそうです)












 しかし、そこで待つ「遠方の風景」は、ちょっとしたものだと思います


 なだらかな坂にそって海まで広がる畑や、風力発電の巨大プロペラ、彼方の城ヶ島に、天気が良ければ大島も望めます。


 アルファさんは、ここにたまに1人で訪れては、「考えたり 考えなかったり」しているそうです。


 アクセスが困難なため、地元以外の人に出会うことはまずありません。

 1人静かに、三浦のしっとりとした風を楽しめる、本当に三浦を愛する一部の人のための、味わい深い隠れスポットです。







 ちなみに、僕が初めてこの山を訪れた 2004年2月、この山の中腹に『トンビを捕まえるための小屋』が設置されているのを見つけました。 中には10羽以上のトンビが捕らわれており、僕が近づくと怖がって大暴れをしていました。

 地元の人にとっては害鳥かもしれませんが、トンビを心から愛する身として、なんともいえない思いを抱いたのを今でも憶えています。(ちなみに、もう一方の丘の奥にもワナの小屋が設置されています)



 ところが、2年以上経った先日 (2006年10月) 訪れたところ…

「トンビ捕りの小屋」のワナが、封をされていたのです。

 中にトンビの死骸も見当たらないところから、すでに使用もされていないものと思われます。



 うれしい一方で、「その必要も無くなったのだろう…」という、納得に似た悲しさを感じました。


 ここ4年ほど足しげく三浦に通っている僕ですが、ここ2年あまり、急激にトンビの数が減っている気がしていたのです。

 かつて当たり前のように頭上から降ってきた「ピーーヒョロ〜…」という声は、もう以前の3分の1ほどに減ってしまった気がします。



 今、トンビの数は、人間と折り合いがつくところまで減少したのでしょうか?

 「実は、減りすぎていたりするのでは…?」 と、
個人的に心配でたまりません。











 『岩堂山』 を訪れたのなら、もう一方の丘にもぜひ寄ってみましょう。


 「大乗」のバス停のそばに位置する、『八雲神社』 を背負ったこの丘からは、三浦半島先端部の南東一帯の畑が、ゆるい坂にそって静かに広がる姿を一望できます。


 大根葉のつくるなだらかな緑のじゅうたんは、あなたの三浦愛をさらに確かなものとしてくれることでしょう。


 彼方には 『剱崎灯台』 の白い姿も…










 ちなみに、城ヶ島からだと、岩堂山はこんなふうに見えます。



 あと、山の南の下り坂から見上げると、こんな感じです。

かろうじてコンクリの壁が確認できる… かな?
















 (2012年 9月 追記)


 あわわ(汗) ごめんなさい。

 このページの先頭で、「三浦半島で、最も南に位置する山、岩堂山」 と記述しましたが、なんとこれは僕の勘違いでした。

 三浦半島最南端は、岩堂山ではなく、『観音山』 です。



 「ん、観音山…? そんな山あったか??」

 と思われたあなたのために、以下に情報をまとめてみました。


 『観音山』 は、ヨットハーバーなどもある宮川湾(左の写真欄、上から2番目)の岸の、南東すぐのところにある、高さ10メートル前後の、… というより、ポツンと浮かぶ小島にも見えなくない、そんな存在です。

 現在は、岩の浜づたいにそばまで行けますが、海面上昇(12メートル)の起こる夕凪時代には、確実に陸から離れて小島化するか… 下手したら海面下に没してしまうのではないか? と思わせるほどの、小さな小さな山なのです。

 湾のすぐ近くの、「民家が並んでいる、名も無いただの丘」と比べたとき、どう見ても半分以下… と書けば、その小ささが伝わるのではないでしょうか?

 「山」の名を冠しているのがかわいそうに思えてくるほどの、控えめな岩塊…
それが、『観音山』なのです。



 実際、僕自身、2006年12月に宮川湾に訪れていたのに、観音山の存在に気がつかなかった(正確には、ただの岬と勘違いして、気にもとめなかった)ほどで、当時撮影した写真のフォルダを探って、ようやく1枚だけ、大きめに撮影されたものを見つけるにとどまったほどです…

 左の写真欄の、上から3番目をご覧ください。

 写真中央の上のほう… テトラポットを組んで作った堤防の裏に見えているのが、観音山です。 ね。 小っちゃいでしょう〜。


 なお、僕の写真より、こちらで紹介されているもののほうが、はるかにクッキリと美しいです。 どうぞ、ご参照ください。




 ちなみに宮川湾は、その位置や、広い岩場の存在などから、釣り好きには結構有名なポイントだそうです。


 また、仮面ライダーなどの特撮が好きな人の中には、三浦半島の各所が撮影ポイントとして使用されていることはよくご存知と思いますが(「黒崎の鼻」も、そんなポイントの1つです)『仮面ライダー響鬼(ひびき)』が海辺でマカモウ(敵の総称)と戦うシーンの1つに、この宮川湾の岩場が出てきます。

(いや、もちろん、他の仮面ライダーや戦隊シリーズでも使われているのですが、個人的に大好きなので、代表して『響鬼』で紹介させていただきました。
 鍛えてますから。 しゅっ)



 ライダーたちが戦っている背景の海の向こうに、城ヶ島の 安房埼灯台 が見えたりするので、気づく人はすぐに気づくのではないでしょうか?





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