■ 鎌倉の入江
神奈川県 鎌倉市
【最寄】 JR 『 鎌倉 』
撮影 2004/10/18 ・ 2004/11/17 ・ 2008/10/02 ・ 2010/06/08








 現在、相模湾のうち鎌倉に面する部分は、他より1キロほど内陸に削れこんだ「湾の中の湾」になっています。

 由比ヶ浜・材木座海岸 と呼ばれる、広い砂浜と景観を持つこの海水浴場も、夕凪時代には完全に水没してしまいますが…

 現代なら、もちろん(笑)まだアクセスは可能です。



 シンプルに、JR で 鎌倉駅 に行き、そこから海まで1キロちょっと歩くも良し。

 京急『新逗子』からの「鎌40」系統のバスに乗って、鎌倉の鶴岡八幡宮へと続く大通りに入ったら下車して(『小学校前』のあたり?)、海を目指すも良し。


 変わったところでは、京急『金沢八景』から「鎌24」系統(30分に1本)に乗り、『鎌倉霊園』付近のアップダウンと緑を楽しみつつJR鎌倉駅に到着、のんびり海まで歩くという手もありますね。



 景色としては、「湾の中の湾」という事もあり、開放感の面ではもう1つのところもありますが… その地形のおかげで、こうした広々とした砂浜が確保されているのも事実です。

 また雰囲気も、湘南一帯の中では、比較的落ちついた部類といえるでしょう。

 稲村ヶ崎付近に沈みゆく夕日の美しさも、ぜひ一度ご体験を〜。












 アルファさんが鎌倉に2ヶ月滞在したとき、去り際に湾内を小船で渡り、水面に出た大鳥居を拝むシーンがあります。


 遠くの森の中に大きな寺が見えていることから、『鶴岡八幡宮』 と思われます。


 なお、実は大鳥居は、「若宮大路」と呼ばれる500メートルもの参道の最初と、八幡宮の敷地の入口にそれぞれ1つずつありますが…

 アルファさんと八幡宮の間には鳥居が1つしかないので、この鳥居は「八幡宮 寄り」のものと思われます。

 左の写真の、真ん中のものがそれです。 上のほうは「海寄り」の鳥居です。



 あと、「八幡宮」内の写真も載せておきますね。



 鳥居までのアクセスは、JR鎌倉駅から徒歩5分。

 さらに「若宮大路」を10分ほど歩けば、八幡宮に到着です。

 敷地の一部に、今時めずらしい白ハトがたくさん住んでいる場所があります。
愛らしいですよ〜 ハト。








 2008年10月。 足しげく三浦半島に通いつづけたここ数年でしたが、久々に初心に返る意味で鎌倉に訪れました。


 僕の湘南への興味は、実は『ヨコハマ買い出し紀行』ではなく、『鎌倉物語』(西岸良平)が最初… 4年ぶりに端から端までジックリと鎌倉の海を歩いてみて、鎌倉の素晴らしさを再認識しました。


 …て、今日ここを訪れたのは「ヨコハマ〜」の資料写真を撮るついでだったのですが。 全然、初心に返ってないじゃん(笑)



 それでは皆さまに、夕凪時代には水没して再び見ることがかなわない鎌倉の海岸を、ジックリとご堪能いただきましょう。












 まずは、鎌倉の海の西側由比ヶ浜の西端を眺めてみましょう。
中央に見えている緑豊かな丘は、極楽寺の丘です。

 濡れた砂浜が空を写しこんださまが美しいですね。



 この日は、海岸の一番西で重機が行き来して、ここしばらくの荒天で溜まったと見られる海草群を集めては、近くにうがった大穴にセッセと捨てていました。

 浜辺の美観への徹底した姿勢は、さすがは国際レベルの観光地 KAMAKURAだと、しみじみ感心させられます。



 東を振りかえれば、延々とのびる海岸線…

 写真を撮影したのが午前中なので、今回撮影した写真のうち東向きのものは、逆光で見栄えが悪いものばかりになっております。 ご了承を〜。
















 東へと歩いて行くと、やがて 由比ヶ浜材木座海岸 を分ける、滑川(なめりかわ)が見えてきます。



 砂浜では… 近くの小学生たちでしょうか?
子供たちが波打ち際で大はしゃぎしています。



 この川のそばの大きなT字路滑川交差点を北に行けば、JR『鎌倉』や、鶴岡八幡宮に辿り着きます。


 また、交差点のそばの某ファミレスチェーン店は、鎌倉の海辺のレストランとしては、最高の利便性を誇りますが… 実は、景観は今イチなのです。

 せっかくの海側一面に張り巡らされたガラスは汚れていて透明度が悪く、海との間に国道134号線があるのも景観を妨げている一因です。 せめてガラスだけでもキレイにすればいいのに… と、いつももったいない思いで見ています。

 ただ、海岸近辺では最大規模のお食事処ですので、付近で食事をされる方は一度試されてみてはいかがでしょう?



 それにしても、鎌倉の海岸の砂浜は、本当に奥行きがありますね〜。










 滑川を越えて東へ進めば、そこはもう材木座海岸

 全長1キロの海岸を2つ持つ、景観地鎌倉ならではの不思議です(笑)


 鎌倉の海を独り占めとばかりに駆けるヨットを、波打ち際で撮影するおじさん… を撮影する僕(笑)


 東の 逗子マリーナ も、だいぶ近くなってきました。














 材木座海岸の東端にやってきました。

 西を振りかえれば、今まで歩いてきた2キロの海岸線が一望できます。



 彼方の陸地の南端には、稲村ヶ崎 が。


 そして、今まではその後ろに隠れていた 江ノ島 も、姿を現しはじめました。








 2010年6月。

父母の鎌倉旅行に付き添って、6年ぶりに一回りしてきました、鶴岡八幡宮。



 写真の 『若宮大路』 は、鎌倉駅近くから鶴岡八幡へと続く小道ですが…

 海側から見ると、1キロ以上あるように見えてゲンナリします。

 ところが実際に歩いてみると、10分程度で歩き終わってビックリします。



 実はこれ、『八幡に近づくほど路の幅が狭くなるため、海側から見ると実際以上の長距離に見える』という、視覚トリックが施された道なのです。


 こうすることで、海から鎌倉八幡に攻めてきた軍が、「うわぁ、敵地までまだこんなにあるのか…」 と戦意を喪失し、相対的に鎌倉軍のほうがメンタル的に有利になる… という、戦の先人の知恵によるものなのだそうです。


 心理操作って、本当に奥が深いですね。










 この日は、小雨のパラつく天気だった事もあって、鶴岡の敷地内にはほとんど人もおらず、ほとんど うちの家族の貸しきり状態でした。


 社(やしろ)への階段も、これこの通り(笑)

前回(このページの一番上のほう)の写真と比較してみてください。



 ただ、これは朝が早かった(午前8時すぎ)おかげもあったようで、午前9時前ぐらいになってくると じょじょに人の数も増えてきました。






 これは、本宮の石段の上から、八幡側の大鳥居を撮影したものです。

 小船の上から八幡さまに手を合わせるアルファさんを、逆に八幡側から見ると、ちょうどこんな感じだったのではないでしょうか?






 鶴岡八幡で飼っていると思われる白いハトたちも、元気そうで何よりでした。

 池のそばのベンチで一休みしていると、3羽の白ハトが、こちらにチョコチョコと歩み寄ってきました。


『マッシュ、オルテガ。
 あの観光客に 「ごはんちょうだいアタック」 を仕掛けるぞ!』






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