■ 大楠山 (山頂編)
神奈川県 横須賀市
【最寄】 京急バス 『 大楠芦名口 』 『 大楠登山口 』
『 前田橋 』
撮影 2006/10/10 ・ 2010/06/08





2007年10月、ばくさんの大楠山旅行日記を読んでいて、
ふと肝心なことを思い出したので追記します。



自分が初めて大楠山に登った 2003年10月のことなのですが…

早朝に出かけて、朝9時半ごろに大楠山山頂に着いたのですが、
展望塔の根元にある入口にカギがかかっているのです。


てっきり「もう使われていない展望塔」だと思っていたのですが、
10時ごろになると麓から登ってきたおばあちゃんが
山頂の店「大楠山ビューハウス」のドアを開けました。

で、その中でおばあちゃんと世間話をしていると、
「展望塔に登ってくかね? 登るならカギ貸すよ?」というお言葉。



どうも、おばあちゃんが展望塔の管理もしているようなのです。
(その話しぶりからすると、当日はやや風が強かったので、
展望塔を開けるつもりは無かったのかも…)


なので、あまり朝早く(多分、午前10時前)に行くと
展望塔に登れない可能性がある

という事を、一応頭の片隅に憶えておいて下さいね。










 さぁ、山頂に到着です。

 とりあえずベンチに座ってゆっくりしましょうか?


 小さなお店「大楠山ビューハウス」を覗いてみたり、店主のおばあちゃんと話したり、その前にある「サンガリア」の自販機の珍しさに驚愕するのも良いですね。

 ベンチのあたりで野良猫にも会いましたか?



 さて、一息ついたら、いよいよ『展望塔』に登りましょう。

 そう、この「20センチほどの鉄柱に螺旋階段が巻きついているだけの、ガイコツのような頼りない展望台」にです。 ここまで来て今さらチキン入ってんじゃねーよオラ登れ登れ!(無闇にハイテンション)


 途中に分岐がある上にグルグル向きが変わるので、ほんの10メートル弱なのに
2〜3度迷うかもしれません。



 ちなみに、すでに上に人がいるときは、ゆっくり丁寧に登りましょう。

 理由は、自分がてっぺんに登れば分かります。








 さぁ、ご覧下さい。 ここが三浦半島最高峰の、さらに頂点、『展望塔』です。
山頂の地面も、けっこう下になってしまいましたね。



 え、地震? 足元が揺れてる?

 いえいえ地震ではありません。 それはの影響です。

 2本の鉄柱だけで支えられているこの展望塔は、山にそって流れてくる風にあおられて、ユワン… ユワン… と、小さくゆっくり揺れる事があるのです。



 風なんか吹いてない?

 ならば耳をすませましょう。 下から登ってくるの足音が聞こえませんか?
 揺れやすいこの塔は、途中の階段を人が通るだけで、結構ユワユワ揺れてしまうのです。

 僕が先ほど、ゆっくり登るようお願いしたのは、そのためだったのです。



 足音もしない?

 あぁ、それなら 地震 です。 ご愁傷様



 それでは、風景をグルリと見回してみましょう。

 登った直後には、あなたは西相模湾のほうを向いているはず。
海面に太陽の光の粉がまぶしくゆれていることでしょう。

 ただ、西の真正面にある鉄塔がちょっとジャマですね。








 少し左(南西)を向いてみましょう。


 下にある建物の方向にズッと彼方を見ると、ポッコリと出っぱっている部分がありますね。 あれは『荒崎公園』のある長井のあたりです。


 そのすぐ向こう(南)の、長井の5分の1もない小さな岬。
あれが『黒崎の鼻』。 カフェアルファの建設予定地です。


 空気がすんでいれば、さらに彼方に大島が見えるのですが…
この日はちょっとダメでした。






 続いてです。

三浦市全域を見渡すことができますね。


 中心あたりに、ちょっとだけふくらんで、左右に割れている場所があるのが見えるでしょうか? あれが、『岩堂山』です。

 三浦市最高峰なのに、こうして見ると平地(正確にはゆるーい円錐なのですが)とほとんど区別がつかず、そのちっぽけさに、ちょっと哀愁すら感じさせます。



 東の端は雨崎ですが、そこからさらに南の彼方を見てみると、うっすらと洲崎の姿が。 実は大楠山からは、剣崎洲崎がほぼ一直線に見えるのです。

 長年置きっぱなしになっていた水上艇は、アルファさんのリモートコントロールで、これらの間を走って太平洋に消えていったのです。








 雨崎からさらに左に目を移すと、ポコポコとふたこぶの山が。

西の武山、東の砲台山

 そして『NTT 横須賀研究開発センター』も見えています。



 実は砲台山の後ろにもう1つがあるのですが… 小さくて隠れてやんの(泣)



 ちなみに、第63話アルファさんが乗っかっているのは、ここ大楠山の展望塔のようです。 支柱以外はボロボロの上に、風が吹くとけっこう揺れるこの展望塔に、よくぞ登ったものですね…(苦笑)

 で、そんな彼女の背景に見えていたのが、この方角の風景と思われます。








 今度はです。


 この方角には横須賀の街(北の町)があります。


 海には、猿島も浮んでいます。

 猿島のすぐ上(東)に見える切れ端のような島は、『第2海ほ』です。


 さらに彼方の房総半島には、富津火力発電所も見えてますね。








 続いて北東です。


 横須賀の軍港の彼方に見えているのは、ヨコハマ にそびえる ランドマークタワー ではないかと思われます。






 ヨコハマとは関係無いですが、の、足下のゴルフ場も見下ろしてみましょう。

この方角は最も角度が急なので、景色もダイナミックです。








 グルリと一周してきて、北西を見ると… そこには 江ノ島富士山 の姿が!

…と言いたいところなのですが、この写真を撮りに行ったときは、残念ながら見えなかったのですが富士山。 とほほ…



 さらに左を見ると『レーダー雨量観測所』の白い塔が見えますが…

 江ノ島と、このの中央の、やや右に見えている丘が、大崩です。

 このすぐ向こうに、『北の大崩れ』があるわけですね。








 いかかでしたでしょうか? 大楠山展望塔

 ヨコハマや三浦の知識をたずさえて見回すと、本当にいくらでも発見があり、
この半島の、その小さな体に秘めたさまざまな魅力を再確認できます。



 さて、そろそろ日も暮れてきたようです。

 夕日に照らされて、薄もやの中に富士山も浮かび上がってきました。


 今日はもう帰りましょう。

 木々に囲まれた大楠山登山道は、夕方以降は怖いほど真っ暗ですし。



 おやすみ、大楠山。 また必ず会いに来るよ。






 そうそう。 この大楠山ですが、「ポストカード・ブック」内では Mt.Kusu (楠山)と表記されています。

 なぜ、『大』 が取れてしまったのでしょう?


 思うに、水面上昇にともなって標高が下がり、大楠山が「大〜」を冠するに値しない存在になってしまったからではないでしょうか?



…と、先日までは考えていたのですが、

240メートル230メートルに下がったからって「大」取りますか普通?

 夕凪時代の皆さんは 厳しいなぁ(笑)






 2010年6月。

 第63話でアルファさんが座っている見晴らし階段を、もう少し近い位置から撮影してきました。(大楠山ビューハウスの屋根の上からのものです)


 この日は小雨がパラつく天候でしたが、それでもかなり彼方(小田原・房総など)まで見渡せたのはラッキーでした。

 雨が、地上付近の塵を洗い流してくれたおかげでしょうか?





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