■ 「あゴー!」
        の道
神奈川県 横須賀市 秋谷
【最寄】 京急バス 『 立石 』
撮影 2007/04/05 ・ 2008/02/16






 この道は、若かりし日の 子海石先生おじさん が、渋滞道路 を見に行く過程で通った場所です。

 波の間をねらって、「あゴー!」の掛け声とともに突っ切ります。
(そして、波かぶります)


 この場所で特筆すべきは、
漫画内で、ほぼ現在の姿のままで描かれている 点でしょう。


 三浦半島の実在の風景が多数登場すると言われる「ヨコハマ〜」ですが…

 よく読んでみると、自然物であったり、21世紀初頭に実在した大きな建造物の なれの果て跡地 であることがほとんどです。

 ところがこの場面は、道路ぞいのただの民家が、しかも車庫に続くゆるい坂に至るまで、「現在とほぼ同じ姿で」描写されている珍しいケースなのです。

 あるいは、作者である芦奈野先生にとって、特別思い入れのある場所なのかもしれませんね。



 場所は、『北の大崩れ』 こと 長者ヶ崎 の南東2キロ。

 バス停『長者ヶ崎』から、南へ4つ目の停留所 『久留和』 と、5つ目の 『立石』 (夕日スポットとしても名高い『立石公園』そば) の、ほぼ中央に位置します。

 いずれのバス停で降りても、300メートルちょっと歩けば到着します。


 京急『新逗子』を降りて、「逗6」系統のバスに乗れば、『葉山』止り以外ならどれでも辿りつけます。

 注意点は、『立石』から現地までの歩道がせまいこと。
特に西側を歩くときは、後方からの車両に注意が必要です。



 ちなみに、作中と同じアングルで撮影しようとすると、どうしても車道に入る必要があります。 横断歩道もあるのですが、基本的に交通量が多く信号間隔も短いので、右折してくる車両に迷惑がかかりそうです。

 この写真は、海側の歩道から、やや身を乗り出して撮影しています。

 顔のすぐ横を、京急バスの車体が走り抜けたときは、背筋が凍りましたが…
 (いや、もちろん悪いのは自分ですが)


 交通量の少ない早朝なら、あるいは 安全に、良いアングルで撮影できるチャンスがあるかもしれませんね。






 ちなみに、そばの海は 左写真のようになっています。

 段差は5メートル近くと結構あるようですが、漫画内の描写からも分かるとおり、おじさんたちがここを通過した「若い頃」の時点で、すでに海面が路面と同じくらいまで上昇していました。


 そのため、海面が10メートル近く上昇してしまっている「夕凪の時代」には、すでにこのカーブは水没してしまった… と考えられます。



 現実(現代)の風景はもちろん、漫画内の風景すら、じょじょに失われていく悲しい時代…

 それが、「夕凪の時代」なのです。








 近くの交差点の真ん中から撮れば、漫画の構図に近くなるが、交差点内で撮影して周りの自動車に迷惑をかけるのも心苦しい…

 一体どうすれば…??



 と、悶々としていたのですが、ある日、『バスの中から撮影すればいいじゃん』 という呆気ない結論に達しました(苦笑)



 というわけで、2008年2月に、バスに乗車して現地へ…


 問題は、撮影に適した最前列左側の座席を取れるかどうかだったのですが、立石の少し前で たまたまその席が空いたので、別の停留所に停車した瞬間を狙って、それまで自分が座っていた中央あたりの席から ササーッと前進してゲットしてしまいました。


 「いい歳こいたオサーンが、セッセと眺めのいい席を取りに行ってんじゃねーよ」と不快に思われた地元の皆さん、ごめんなさい。<(_ _)>

 前に動いた僕を「降りる人」だと思って、他に降りる人がいなかったため、わざわざ前部ドアを開いてくれた京急バス運転手さん、ごめんなさい。<(_ _)>


 皆さんの協力のおかげで、こんな素敵な写真が撮れました。



 これより漫画内に近い構図の写真は、件の交差点の真ん中から、遠距離ズーム撮影しないと不可能でしょう。

(漫画内のコマの、左側のガードレールの角度が実際より急なのは、このコマを描く際の資料写真が遠距離からの高倍率ズーム写真だったからでは? と推測しています。)


 彼方に見える 北の大崩れ江ノ島 も、この成功を喜んでくれているように見えます(我田引水)





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