■ ORANGE
     FOOT
【最寄】 京急 『 YRP野比 』
撮影 2007/03/14








 若かりし日の おじさん子海石先生 が、かつての 渋滞道路 を見学に行くときに待ち合わせをしたコンビニ(?)が、ORANGE FOOT です。


 すでに、他の巡礼系サイトさまで幾度となく紹介されているこの場所を、今まで明確にまとめなかったのは、いくつかの疑問が引っかかっていたためです。



 まず、現地考察ファンの間で「モデルになった場所」とされているのは、野比海岸 の東端です。 久里浜 のほうに抜けるトンネルに向かうために、南西からここまでずっとまっすぐだった海ぞいの道路が、唐突に90度左折します。

 それが、2巻・114ページの上のコマとバッチリ符合しています。


 また、ここは子海石先生のご自宅(診療所)のすぐ下のようで、ポストカードブックの診療所の位置とも合っています。


 さらに、115ページ右上にコマの海の彼方に見えている陸の形は、野比海岸の東端から見える雨崎そのもの…



 と、これだけ条件がそろっているこの場所に、難癖つける自分もどうかと思うのですが…(苦笑)

 取り合えず以下の点がどうしても気になって、結論を出せずにいるのです。





 まず、114ページの上のコマの、おじさんの背景に見えている丘の形についてですが、これが現在の野比海岸東端から見えるそれと、ちょっと違っているのです。

 具体的には、漫画内の風景では 「左に行くほど丘の高さが増して」おり、実際の現地の風景では 「左(西)に行くほど丘は低く」なっています。

(左方向は、坂を下りて野比の町並みに入っていくわけですから、当然ですね)








 もう1つの疑問点は、「おじさんは どこから来たのか?」 です。

 おじさんがバイクでやって来た向きからして、「久里浜へのトンネル」を通って来たらしいと考えられるのですが、だとすると、それはちょっとおかしいのです。


 理由は、以下の図をご覧ください。





 これは、現在より5メートル海面を上昇させた場合の、野比近辺の地図です。

 海面上昇を5メートルとしたのは、この当時 『あゴー!の道』 が たまに波をかぶるぐらいまでになっていることから逆算した値です。


 また、青い部分が、上昇した結果の海面
 緑のL字が、「ORANGE FOOT」があるとされる曲り道
 そして赤が、久里浜へのトンネルです。



 お分かりでしょうか?

 実は、海面が5メートルほど上昇すると、トンネルの向こうの 久里浜の居住区は、大半が水没してしまう のです。


 おじさんは海中からやって来た とでも言うのでしょうか?(笑)




 ちなみに、この矛盾点については、説明のしようもあるのです。


 赤い線で示したのが「久里浜へのトンネル」ですが、その直前に、左ナナメ上に向かって道が分かれていることにお気づきでしょうか?

 実は、このあたりの谷間のような地形の間にも、いくつか住宅があるのです。

 おじさんの自宅は、この谷間の家の1つであり、彼はそこからやって来たと考えれば、ツジツマを合わせられないこともないのです。



 ただ、実はこの説明には、ちょっと無理もあります。

 子海石先輩が 「ORANGE FOOT」 で待ち合わせていたという事は、おじさんの自宅は、そこからある程度離れてなければなりません。

 なぜなら、家が近場であれば、『子海石先輩が、直接おじさんの家にバイクで訪ねて行って合流すれば済む話』 だからです。

 それをしなかったのは、「かつての渋滞道路」に向かう途中には おじさんと合流できるような場所が無く、かつ、おじさんを迎えに行くと「遠回り」になるから… ではないでしょうか?


 ですが、この谷間は、少し奥へ進むと 『生活環境処理センター 南処理工場』 というゴミ処理施設(?)の敷地になり、住居は皆無になります。

 さらに隧道をくぐって北上すると、『くりはま 花の国』 を越えて、『横須賀市立 神明中学校』 のあたりで 国道134号 につながり、その辺りでまた居住区が広がるようになっています。

 そのあたりに おじさんの家があるのなら、むしろ子海石先輩がそちらに向かい、おじさんと合流後に国道134号を走ったほうが、北上している分、少し近道になるはずなのに、ナゼそれをしなかったのか…?



 以上から、「ちょっと この説明には無理があるかな…?」というのが僕の考えであり、それは同時に、『ここが野比海岸の東端だとしたら、おじさんは一体どこから来たのか?』 が分からなくなる理由なのです。






 以上、長々とした説明にお付き合いくださり、ありがとうございました。


 一応、疑問点は列挙してみましたが、前述のとおり 『近隣で最もそれらしい場所は、野比海岸の東端をおいて他に無い』 のも、厳然たる事実です。

 9割方ここがモデルだとは思うのですが、一応、より「それらしい」場所が無いか、今後も探しつづけてみようと思っています。



 ちなみに、野比海岸の東端は、京急『YRP野比』 から南の海岸線に出て、海ぞいの道路をえんえん東に進むことになりますが…

 片道だけで3キロ、往復6キロ… 現地は別に景観地というわけでもないので、トイレやお店も無く、歩いて回るにはちょっとハードです。

 駅付近でトイレを済ませ、買い出しをして、たとえば「行き」だけは現地までタクシーを使用されるなどのかたちをお勧めします。


 ゆっくりと近辺の景色を楽しんで、帰りは海外道路を3キロ のんびり歩いて戻ってくると、適度な運動になる事でしょう。





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