■ 横須賀火力
  発電所の煙突
神奈川県 横須賀市 久里浜
【最寄】 京急 『 YRP野比 』
撮影 2007/03/15




 第72話「ササゲ」で、マッキとの約束の場所にバイクを飛ばすタカヒロ

 その視線の彼方に並ぶ、2本の細長い何か
その正体は、十中八九 煙突でしょう。


 では、「何の」煙突なのか?

 丘の向こうに見えながら、この大きさ。
近所の銭湯のそれとは思えません(笑)



 でも、タカヒロが走っているのが近所(三浦・横須賀市内)で、海辺の風景であることを合わせて考えれば、ピンと来る方もいらっしゃるのではないでしょうか?


 そうです。 横須賀を代表する海辺の巨大煙突といえば…

 『横須賀火力発電所』 です。


 タカヒロが 野比海岸 あたりを東に向かって走っていると考えれば、その向きもドンピシャです。


















 で、これが、現在の『野比海岸』の中ほどあたりから見た、横須賀火力発電所の煙突の写真です。 …て、ありゃりゃりゃ???

 3本ありますよ? 煙突。

とはいえ、ここ以外に巨大煙突が建っている場所は、三浦・横須賀には無いし…



 考えられる理由は、4つ。


 1つは、左端の離れた位置にある煙突が、漫画のコマの中で、道路左に並ぶ杭の陰に隠れてしまっているケースです。


 もう1つは、『おばけ煙突現象』

 ある煙突の背後に他の煙突が隠れてしまい、角度によって見える本数が変わるというアレですね。
 煙突が隠れてしまう角度は限られているので、タカヒロが通った道をより詳細に割り出すときの大きなヒントになるかもしれません。


 さらに1つは、3本のうち1本が朽ちてしまったケース

 実はこの3本、全て類似の煙突というわけではなく、うち1本が、他の2本より細くなっているのです。 夕凪時代までもたなかったのではないでしょうか(笑)


 最後の1つは、『北の町の公園』 などでたびたび見られる、芦奈野先生の記憶の中の「過去の風景」を、あえて未来(夕凪時代)において描写したケースです。

 過去の横須賀火力発電所の写真があれば、このあたりもハッキリしそうですが、Googleの画像検索を見るかぎり、ちょっと見つかりませんでした。

 いつか解明できる日が来るといいなぁ。








 上記の 『おばけ煙突現象』 が起こる箇所は、例えば左の写真の撮影場所である三浦海岸近辺などがあります。


 もちろん三浦海岸の砂浜は、夕凪時代には完全に水没するので、この付近をタカヒロがバイクで走ったというのは、ちょっと考えづらいですね。

 あと、煙突も離れすぎている気がします。

 やはり、漫画内の2本は、「おばけ煙突現象」ではなく、単純に「工場南側の2本」と考えたほうが正しそうです。


 ただ、方向のヒントにはなるかもしれないので、この写真は資料として挙げておきますね。






 これは、『横須賀火力発電所』本体 の全景です。

 写真で伝わりにくいですが、実に巨大で重厚な建物で、北側のゆるい丘から眺めていると、自分の中の距離感がおかしくなってくるほどです(笑)



 
 ちなみに、タカヒロと同じような視点から煙突を眺めるのであれば、京急『YRP野比』 から南南東へ600メートルほどにある海辺の公園からがお勧めです。


 火力発電所自体も間近で見たいという方は、ここから2.5キロ東へ歩いてトンネルをくぐれば、右手に広がる建物を見学できます。

 その後は 京急『京急久里浜』 まで、さらに2.5キロ歩く… という形になるのですが、合計6キロは言うまでもなく、ある程度体力がないとキツイと思います。

 バスを頼ろうにも、本数が激少なんですよね、この近辺…(泣)

 自動車・バイクでの訪問をお勧めします。





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