■ 城ヶ島公園
         (元旦 プレ寝正月編)
神奈川県 三浦市 三崎町 城ヶ島
【最寄】 京急バス 『 白秋碑前 』
撮影 2007/01/01








 普段は三重に帰省している正月ですが、今回はたまたま東京で過ごすことに…

 崩れる予定だった天気も、ギリギリ元旦の朝まで持ちそうな気配です。


 これは が、『ヨコハマ〜』フリークである自分めに与えたもうた千載一遇のチャンス! と、大晦日の夜に急遽 『城ヶ島で初日の出を見るツアー』 を決断した、実家が仏教徒の私ですが、皆さん あけましておめでとうございます。


 朝3時の山手線『大塚』の電光掲示板のすごい時刻に感動し、『品川』の閑散とした有様に感動し、京急の電光掲示板のすごい時刻にまた感動し、各駅停車を3回も乗り換えて(つらかったです)、着いたのは朝5時半の『三崎口』










 城ヶ島は、全国区で有名な初日の出ポイントなので、相当の大混雑を覚悟していたのですが…

 意外なことに、バスの乗車率はかろうじて100%程度…
道中も渋滞していませんでした。


 『白秋碑前』の1つ手前、『城ヶ島大橋』で下車して、橋の上の道路を「スクーターで走るアルファさんとタカヒロ」に近い視点で撮ろうとしましたが、車の流れがなかなか切れず危ないので断念。

 西を見おろすと、闇の中に『三崎港』が静かに眠っています。



 東を見ると、アリャリャ?? なんか雲がウヨウヨ見えますよ?

 大丈夫かなぁ、初日の出…












 いよいよ城ヶ島入り。

 車の数が少ないとはいえ、城ヶ島にしては珍しく「車の流れがなかなか切れない」のでモシヤ?とは思っていたのですが… 『白秋碑前』の駐車場が満車です! 初めて見ました、こんな光景…

 『城ヶ島公園』に着いてみたら、公園駐車場も余裕で満車状態…
入り切れない車が、列を作っていました。



 公園の入口では、数少ない自販機に人々が群がって、「100円で買えるぬくもり、熱い缶コーヒー」をゲットしていました。 というか、気づけば100円で買えない時代になってしまったよ 尾崎。



 園内の南端にある展望台は、案の定、先に来た人々で埋め尽くされていました。

 「夕凪の時代」になると、この広場の中央で焚き火をして、近くに「味噌汁」を振舞ってくれるオバちゃんがいるはずなのですが、そんなもの焚いてないし、オバちゃんもいません。


 取りあえず、『安房崎灯台』のある「岩の浜」の混雑が心配です。

 今回はそこで見るつもりなので、良い場所が確保できるかどうかは死活問題…

 でもその前に、一目だけでも展望台の様子を見てみましょう。 のぼってみたら、人壁ができてました。 普通に、海見えません。 どけよお前ら(←何様

 納得して、岩の浜を目指します。








 岩の浜には数100人の人間が! 城ヶ島のこんな光景、初めてです。

 うまいこと空いていた丘の中腹に立ち、日の出を待ちますが…
房総半島と地上付近の雲のせいで、日の出後30分ほどは待たされそうです。



 目の前の大学生ほどの4人グループのうち、1人の女の子が岩陰で風をさけつつ寒さに震えていました。 防寒を怠ってしまったようです。

 手持ちの予備のカイロをあげようかとも思ったのですが… そばに彼女のお友達もいるわけだし、出すぎているかな? と思い、声はかけませんでしたが…

 友人が震えているのに、なんでスルーしますか? 友の皆さんよ。

 真の人間関係とは、こういうときに露呈するのかもしれませんね。

 怖い怖い(笑)



 横の平坦な部分では、緑の髪(染めてるのでしょうか?)の女の人が、弟らしき少年を後ろからコートで包んで 「しばらくこうしててもいいかな?」 とか言っていたのが、ほほえましかったです。

 …いや、ウソですが








 今回の日の出をジャマしていた雲は実にイジワルで、ほとんど地平に対して平行なくせに、南に行くほど少しずつ高さが増す、極々ゆるーい坂のような形をしていました。

 で、それが少しずつ少しずつ南から北へ流れていくせいで… 『出る直前の太陽が、雲によってフタをされる』 という現象が頻繁に発生したのです。



 そのため、初日の出を待つ観衆も、『あー、太陽 出る出る出る!』 と浮き足立っては、直後に雲がかぶさってきて、「あー…」 と落胆する… という流れを、およそ5セットも繰り返したでしょうか?

 一刻も早く「日の出」を見て、暖かい家に帰宅したいのに… という人々の切なる思いが、「あー…」 から痛いほど伝わってきました。



 そんな苦難に耐え続けて、本来の日の出時刻から30分ほど経った 「7:20」…

 ついについに、ギラリ!と輝く力強いオレンジの輝きが!


 嗚呼、これが新春の輝き。 おめでとう2007年! おめでとう自分!

 『ヨコハマ〜』ファンとしての1つの義務を、今、自分は成し遂げたのです。



 今回の初日の出が、漫画内の場面にけっこう似ていたのもうれしかったです。

 「雲あんから へー 見えないや」て感じでした(笑)












 最後は、この日城ヶ島で撮影した、さまざまな太陽の姿をご覧下さい。


 太陽を確認した途端、ドドーッと皆が帰路についたことからも予想していたのですが、『城ヶ島大橋』は一時大混雑。 バスは来ても帰れない、という状況になってしまっていたのです。

 いい機会なので、久しぶりに城ヶ島南岸の丘をのんびり散策して、1時間ほどしてから帰りました。 その頃には、橋の上はガラガラ。 駅までスイスイ戻れました。



【1枚目】
 雲の中にできた穴から、初日がのぞいています。

【2枚目】
 岩の浜から広場に戻る石段の途中で、木漏れ日のような初日が。

【3枚目】
 人もほとんどいなくなった展望台から。 海に広がる光の帯が美しかったです。 振り向くと富士山も見えていたのですが、初日に夢中な人たちは気づかなかったようです。

【4枚目】
 南岸の丘の上から。 海面に注がれる太陽のまばゆい光が、『馬の背洞門』 の大穴を通って僕の元に…





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