■ 剱崎灯台
神奈川県 三浦市
【最寄】 京急バス (ないしょ)
撮影 多数










 5巻・第38話で、黒潮に向かって発進した、最後の水上艇…

 子海石先生たちの研究と青春の思い出との、別れのシーンでもあります。


 その水上艇が通ったルートが、剱崎洲崎 の間の直線コース…

 野比海岸 からなら、一直線に南下して太平洋まで進めます。



 91ページがそのイメージなのですが、進行方向の左右に2つの光点があるのがお分かりでしょうか? これはそれぞれ、剱崎灯台洲崎灯台 を示している… と考えられます。

 そこで今日は、その1つである 剱崎灯台 を皆さんにご紹介いたしましょう。



…と言いたい所なのですが、今回に限り、写真だけに留めておこうと思います。

 理由は、この灯台が、僕が初めて 三浦市 に来たときに訪れた、自分にとって最も三浦半島を象徴する、思い出中の 思い出の場所だからです。


 芦奈野先生にとっての心の場所が 西の岬 なら、
僕にとってのそれは 剱崎灯台

 それを愛することにかけては他者に1歩も引けを取らない、最愛の場所の1つなので、紹介したい一方で、「誰かれ無しにゾロゾロ訪れられてもヤだなぁ…」 という思いも確かにあるのです。



 もっとも、このネット時代… ちょっと検索すれば簡単に行き方は判明すると思いますから、その手間を惜しまない方だけ、ご自身の力で調べて、訪れてみてくださいね。

 探してみれば、おそらく驚くほど呆気なく所在を突き止めることができるでしょう。 この灯台は、三浦半島内では、それなりに有名な場所なのです。



 最寄のバス停からも道なりに1キロちょっと離れており、現地の近くにあるのは自販機 程度… 最寄で唯一の公衆トイレもハッキリ言ってかなり汚く、「人を選ぶ」場所だとは思います。 特に女性は1発でイヤになる可能性大ですが…

 僕にとっては、「この近くに住みたい」 と、初めて訪れてから6年経った今も切実に思いつづけさせるほどの場所です。










 また、余裕と根性のある人は、夜に訪れてみるのも面白いでしょう。

 うす緑色の灯台の光は、付近の空気をほんのりと緑に染め、辺りを幻想的な空間に彩ります。

(ちなみに僕は、夏の一夜、この灯台のそばでシートにくるまって、夜空をバックに静かに立っている灯台をあおぎながら野宿した事があります)



 この灯台の丘から見渡す、力強くも多彩な風景の数々は、三浦を愛する人の心に必ずや深い思い出となって残ることでしょう。

 灯台自体も、白いサラサラした表面と、下半分だけ鋭角的なデザインで、袴姿の凛とした和風女性を思わせる愛らしさ。


 三浦好き を自称される方には、(準備怠りなく)一度訪れていただきたい絶景ポイントです。





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