■ 横浜ランドマークタワー
      (展望フロア)
神奈川県 横浜市 西区 みなとみらい
【最寄】 JR 『 桜木町 』
撮影 2010/06/07




 2010年の初めごろ…

 三重 に住むが、「三浦半島を見てみたい」と言い出しました。


 常々僕が 三浦半島 の話をしていたのと、先日の定年退職で時間ができたことなどが重なって、興味が湧いたのでしょうか。



 その際に寄りたい場所の1つとして、挙げられたのが 横浜ランドマークタワー

 かつて派遣で、ケータイ電話の電波調査をしていた僕ですが、調査ポイントの1つとして桜木町近辺があり、平日の人の少ない桜木町駅付近を歩きながらランドマークを見上げては、「いつか登ってみたいなぁ」 などと思ったものですが…

 気づけばあれから7年以上の月日が流れていました。



 懐かしさも手伝って、寄ってみることにしたのですが…

 当日、ランドマークの69階の展望フロアを歩きながら、ふと気がついたのは、『この建物って、ヨコハマ名所の1つじゃないか!』 という事実でした(今さら)



 以前にも書いたとおり、都内住まいの自分にとって 横浜 という街は、「規模が小さい代わりに、小奇麗になった東京」のような存在です。

 それゆえ、三浦ほどの強烈な情緒も感じず、ヨコハマ名所の主要土地でありながら、今まで後回しにしてしまっておりました。


 父の付き添いから、期せずしてそんな横浜に足を踏み入れ、ランドマークの写真を得るに至った自分の幸運に感謝しつつ… ヨコハマ名所の1つをスッポリ失念している自分の間抜けぶりに苦笑しつつ…

 ご紹介しましょう、『ランドマークタワー』 を。


…といっても、アルファさんが実際に登ったわけではなく(「階段がつらそう」という理由で)、僕も今回初めて登ったので詳しくない…


 そこで以下では、一般的な知識 と、このタワーからの 景色、そして 自分の思い出話 などを交えた小文を、つらつらと書き並べてみようと思います。
















 まずは、エレベータを降りてすぐ正面の、南西 の景色から。


 『山下公園』、『ベイブリッジ』、『横浜スタジアム』、『中華街』 など、横浜を代表する数々の名所が見え、左側に広がる海も爽快な景色です。



 ランドマークタワーはビルとしては日本一を誇り、その高さは 273m
池袋サンシャイン60240m より、15%ほど高いです。


 展望フロアへの直通エレベータの早さも日本一で、最速で 750m/分
時速にして45キロもあり、ちょっとした自動車並です。
 これもサンシャインの 分速600m を、25%上回っており…


 池袋在住の自分は、ちょっとムカムカしてきました(苦笑)












 時計回りに進み、次は 北西 の景色です。


 こちらからは、横浜の商店・住宅の大半を見渡せ、天気が良ければ 富士山 も見えるはずです。


 また、カフェとテーブルがあり、飲食しつつ風景を楽しめるようになっています。



 ちなみに、当初から、「ランドマークはサンシャイン60と高さ的には大して違わないのに、どうしてこんなに圧倒的に高く感じるんだろう…?」 と不思議だったのですが、この方向の景色を見ていてピンと来ました。

 周りの建物が低いのです。

 普通ーの商店街や住宅地が集まっている所を見下ろすので、相対的に、より高く感じるのですね。










 さらに進んで、今度は 北東 の景色。


 すぐ目につくのが、巨大な鉄塔を頭に載せた 『横浜メディアタワー』

 本体のビルを上回る長さを持つアンテナのてっぺんまでは、なんと 253m あるのだとか。



 2002年頃、よくこのビルの近辺まで歩いて調査に行ったものでした。

 当時は、この辺りはまだ全然ビルが無くて、荒涼としたものでしたが…

 8年を経て、ずいぶんビルも増えましたね。












 最後は、南東 からの景色です。


 横浜港 をほぼ一望でき、港を取り巻く 『ベイブリッジ』、不思議な形状の 『グランド インターコンチネンタルホテル』 など、実に変化に富んだ光景です。


 彼方には、新宿ビル群『うみほたる』 を望める場合も…






 あらためて文に起こしてみると、本当にさまざまな景色を楽しめるビルであることが実感されます。


 都内の高層ビルでは、見渡す景色も結局はまたビルなので、風情がもう1つですが…

 横浜という、海辺で岸に変化があり、彼方には房総・三浦・伊豆の3つの半島を望み、富士山までも景色の対象とできる贅沢な位置取りは、日本一の展望ビルを建てる場所としての価値十分です。



 惜しいのが、展望フロアの入場料が 1000円 とやや高めな点。

 サンシャイン60なら 620円 なので、気が向いたらスッと登りに行く気になれるのですが、1000円だとちょっと…

 まあ、ランドマークタワーの経営側としても、「ここ一番の思い出」として使用されることを前提としているのかもしれませんね。

(あと、池袋住まいの自分は、サンシャイン60なら、交通費なしで気楽に行ける… というところも、この感想に関係しているかもしれません)



 アクセス方法は簡単で、JR『桜木町』 を北側に出たら、前方に見えているバカデカいタワーに向かって500メートル歩くだけです。

 途中には「動く歩道」もあるので、楽々です。


 なお、展望フロアへは、正面の入口ではなく、そこから少し右のほうの専用入口に入ります。 そこから地下に下って、直通エレベータに乗ることになります。



 ちなみに、屋上にはまだ民家が建っていませんでした

 いや、建っていなかったと思います

 駅から見たときに、タワーのてっぺんからは、 は立ち上っていなかったようですから…(笑)








 ちなみに父は、この旅行から2年も経たずに、2012年、闘病の末 他界しました。

 この旅行が、父との最後の長期旅行になったわけです。


 父には以前から一度 三浦半島 を見せておきたかったのですが、これが最初で最後になるとは、このときは夢にも思っておりませんでした。


 人生というものは、つくづく一期一会ですね…





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