■ ココネの
 待ちあわせ場所
神奈川県 横須賀市?
【最寄】 不明
撮影 2017/02/26




初めて仕事で カフェアルファ を訪れた ココネ が、
アルファさんとの素敵な時間を満喫した後、
ムサシノ国 に帰るために訪れたのが、この場所です。


ファンの間では 『佐原IC』 であるとの見解が有力で、
僕も何年もそう思っていたのですが…

2013年ごろにフト ある矛盾 に気づいて以来、
ここ数年、別の候補地 を探し続けていました。



…が、どーーしても決定打を見出すことができなかったので、

とりあえず 分かっている情報を元に、『佐原IC』 と、
僕が現時点で最も推したい 『衣笠IC』 の2ヶ所ついて、
比較検証をしてみたいと思います。








まず、漫画内の描写をおさらいしてみましょう



第8話でアルファさんは、
帰宅しようとするココネをバイクの後ろに乗せ、

『待ちあわせ場所まで 10キロも歩くつもりだったなんて』
と、呆れ驚いています。








また、続く 第9話では、

『お店らしき建物のある (ただし閉まっている)、
コンクリ敷地のようなところ』
で、
待ちあわせまでの時間をつぶす2人が描かれます。





背後には 『丘や山、なにかの高架』 が見え、


その反対側には 『入江』 が広がり、
水面の向こうにも丘がある
ことがうかがえます。






また、アルファさんたちや建物の影の付き方と、
時刻がおそらく 「夕方前」 であることから、

大ざっぱに 『丘や高架のある方が 西〜南西』、
『水面のある方が 東〜北東』

あるらしいことも見て取れますね。






以上から、下記のようなことが分かってきます




■『カフェアルファから10キロほど離れた場所』

となければ、ほぼ間違いなく、

横須賀市内 と思われます。





■『高架は、「横横道路」』

この辺りにある高架と言えば、「横横道路」

正式には 『横浜横須賀 道路』 と呼ばれる、
地元の有名な高速道と考えられます。


おそらく、ココネたちムサシノ運送の人々は、
この道を利用してムサシノの国に帰っていくのでしょう。





■『アルファさんたちのいる場所は、
「横横道路」 から それほど離れていない』


「横横道路」 の高架は、
『佐原IC』 あたりで 10メートル程度、
『衣笠IC』 あたりで 20メートル程度の高さしかありません。

それが それなりにクリアに見えているということは、
アルファさんたちのいる場所は、「横横道路」 から
せいぜい数100メートル以内
と考えられます。





■『アルファさんたちは、まだ一般道にいる』

自分は当初、「アルファさんたちがいる場所自体が、
すでに高速道路の敷地内(サービスエリアや、IC)なのでは?」

と思ったこともあったのですが…

その割には、アルファさんたちと
高架 (横横道路 本線) までの
距離がありすぎるため、

やはり アルファさんたちがいるのは、
「横横道路」 からあまり離れていない一般道
と考えたほうが良いように思えるのです。





■『アルファさんたちは、
「横横道路」よりも東京湾側にいる』


方角からすると、そのように考えられます。

「横横道路」JR 横須賀線
はさまれた、一帯の どこか…


という感じでしょうか?





■『入江は、「サハラ湾」』

また、ここまでの情報から逆算すると、
アルファさんたちの そばまで来ている水面は、

ポストカードブックの地図で
「sahara.bay」 と表記されている入江と思われます。

夕凪時代の 12メートルの海面上昇によって、
久里浜 を起点に JRぞいに 衣笠駅 のあたりまで
内陸に食いこんできた海になります。





それでは、上記の結果を元に
『佐原IC』『衣笠IC』 を比較してみましょう。








■『佐原IC』


まず、『佐原IC』 の強みは、

その北側に広がる
平地の広さ (幅300メートルほど) です。

奥まった谷のような地形になりつつある 『衣笠IC』近辺より、
漫画内の風景に近くなると考えられます。



また、夕凪時代の海面上昇は
ちょうど 『佐原IC』 の近辺まで及んでいる
ため、

当然、波打ち際も この近くになり、
漫画に近い風景を得られやすく
なるのではないでしょうか。






■『衣笠IC』


『衣笠IC』 の近辺は、
近辺が谷のようになっていたり、
海面上昇の波打ち際から やや離れているため、
漫画内の風景と矛盾が生じてしまう と考えられます。

しかし、あえて そこに目をつむってみると、
『佐原IC』 とは また違った、
さまざまな強み が見えてきます。




まず、実際にアルファさんたちが
カフェアルファから北上してきた場合を考えたとき、

「佐原IC」 よりも 『衣笠IC』 を目指したほうが、
交通の利便性が高くなります。


というのも 『衣笠IC』 は、
カフェアルファから この近辺に来るのに
よく利用される 県道26号 に最も近く

かつ、「佐原IC」 よりも ムサシノ国寄りなのです。

県道26号から 「佐原IC」 に行くのは、
実は遠回り (二度手間) なんですよね。










また、たしかに 「佐原IC」近辺 には、
先述のような やや広い平地がありますが、

その反面 漫画内で描かれているような、
近くのビルが水没するような標高差がほとんど無い のです。


一方の 『衣笠IC』 は、
山に近くなって標高が上がることで、
相対的に、北側に 少しですが谷間が生まれ


もし ここが水没すれば、
漫画内の風景にけっこう近くなるのでは…?

と思わせるところがあるのです。




(『衣笠IC入口』交差点から 北を望む)






加えて、カフェアルファから 『衣笠IC』 までの距離は、
道なりに 約10キロちょっと


アルファさんの発言と一致します。

「佐原IC」 は、そこから さらに2キロほどかかり、
わずかですが矛盾が生じてしまいます。





何より、2009年まで 「横横道路」 の終点だった 「佐原IC」 の背後に、
どうして ある程度の高さの高架 が存在するのでしょう?



それは、ここが まだ 「横横道路」 の終点ではない…

「佐原IC」 ではない ことを示す、
何よりの証拠だと思うのです。


(ココネを乗せたムサシノ運送の自動車も、
彼女たちが時間をつぶしていた場所から 一般道を、
(おそらく) 「北西」 に向かって走っていきました。

近くに まだ高架が見えている以上、
横横道路の最終出入口… 「佐原IC」 を目指すのであれば、
「東〜南東」 に向かわなければならないはずです。

逆に、『衣笠IC』 の入口は料金所より少し 北西 のほうにあるため、
そこに向かっていると考えれば なにも矛盾は生じない のです)












…と、ここまで 『衣笠IC』 にとって
有利な要素がそろっているのですが、

にもかかわらず、残念ながら、
決定打に至る (ここだ と断言できる風景を見つける) ことが
できないまま、3年ほどが経過してしまいました(泣)

(『夕凪時代に水没するような広い谷間』 が、
「衣笠IC」近くに見当たらないためです。

話の流れ的に、『衣笠IC と 佐原IC の中間あたり』 に、
件の場所はありそうな気がしているのですが… うーん…)






というわけで今回、
「ヨコハマ」ファンの皆さんに向けて、

自分の知るかぎりの情報を提供
することにした次第です。



上記の情報を元に、
誰かが真実に辿りついてくれれば、
僕もうれしいです。

そのときは ぜひ、
僕にも教えてくださいね(^^


(現時点では、『「衣笠IC」 の近辺の風景を元に、
芦奈野先生が風景を創作したものが、
「ココネの待ち合わせ場所」 なのでは…?』

と考えている自分です)









■【 2017 / 03 / 02 追記 】



↑ここより上の内容をアップした翌日、
実は もう1つ 「候補地」 があった ことを思い出したので、
それについても追記しておこうと思います。


まずは、百聞は一見にしかず。

下の写真をご覧ください。




(クリックすると、より大きな写真が表示されます)




どうでしょう?
漫画内の風景と似ていると思いませんか?

僕も、この風景を見つけたときは興奮しました。



でも、「横横道路」 に詳しいヨコハマファンの方であれば、
この写真には首をかしげたはずです。

『これ、横横道路を どこから見た風景なの??』 と…




そうなのです。 実は この道路、

「横横道路」 ではありません。

その南東にのびる 『三浦縦貫道路』 を、
太田和 (おおたわ) あたりから眺めた写真なのです。





『三浦縦貫道路』 は、ご覧のとおり 「高架」 になっており

この辺りから道路自体に乗り入れることはできませんが、
漫画内と同様に 待ち合わせ場所の左へと走って行けば、
やがて 「衣笠IC」 へと辿りつける
ため、
ムサシノ国に帰る 利便性の良いルートとして使えます。


また、写真からも分かるとおり、
周りには適度な平地が広がっていますし、

背後に それっぽい丘もあり

実は カフェアルファからの距離も ほぼ10キロと、
「衣笠IC」以上にドンピシャなのです。





す、凄い!


ココネが待ちあわせに使っていた場所は、
『佐原IC』近辺 ではなく、『衣笠IC』近辺 でもなく、

意外や意外、

「横横道路」 と離れた
太田和 に存在していたのです!








…という この考察には、もちろん
オチ というか 矛盾 があります。
(ごめんなさいw)




まず、決定的な矛盾 として、
『太陽の方向』 が挙げられます。

この場所で、漫画内と同様の日光の向きを得るためには、
『太陽は 「北の空」 に浮かんでいる必要がある』 のです。


北の空に太陽なんて、
北半球では 100%ありえない事態です。





「ならば、三浦縦貫道路の 反対側 (北西側) に回れば、
日光の向きの問題は解決し、
新たな候補地が見つかるのではないか?」

お考えの方もいらっしゃると思いますが、

その場合 残念ながら、
漫画内のような 「ある程度の広さを持った敷地」 が
ほぼ無くなってしまうのです。


また、道路の背後にそびえる丘も、
北西側に回ってしまうと ほぼありません。

(そもそも、その向きの敷地から、
漫画内のように敷地の左方向に走って行ってしまうと、
ムサシノ国に帰るどころか、
西の岬のほうに戻っていってしまう ことになります)





加えて、『夕凪時代の海面上昇は、
この近辺までは来ない』
のです。

どんなに地形的に 見た目が近くても、
近くに波打ち際がなければ、
漫画内のような風景を得ることは不可能
なのです…






上記が、僕がこの場所を候補地から外した理由でした。


現地考察をしていると、
こういう 「新しい発見かも!」 といった 歓喜 と、
「よく調べてみたら 違ったよ…」 といった 落胆 が、
本当によく発生します。



それが つらくもあり、

しかし それ以上に楽しいからこそ、

僕らは、漫画内のモデルとなった場所を、
探し続けるのかもしれませんね… (^^





[ 戻る ]