■ いつまで撮れる?
オーナーのデジカメ









ココネが届けてくれた、
初瀬野オーナーからの贈り物、『デジカメ』


以後、アルファさんが思い出をつむぐ一助として、
永く彼女のパートナーとなる、
ヨコハマ世界屈指の有名アイテムですが…

1つ疑問があります。



このデジカメ、いつまで使えるのでしょう?


といっても、耐久年数のことではありません。

フィルム についてです。



このデジカメ、デジカメのくせに
『フィルムが有限』なのです。




我々が使っているデジカメなら、
例えストレージ(記憶媒体)が一杯になってしまっても、
パソコンなどの他の機器にデータを移しかえたり
CDに焼いたりするなどの対処方法があるわけですが…

ロボットの人の使っているデジカメは、
キャラメルのようなストレージ1粒に
「300枚前後」撮影したら、それまで



しかもこのキャラメル、
2巻・22ページの絵から推測するかぎり、

『6粒』しか入っていない ようなのです。



300枚といえば結構な数字のように感じがちですが、
例えば僕が三浦半島ヨコハマ写真を撮りに行くと、
資料目的という事もあって、最低200枚以上は撮影して帰ってきます。

ちょっとその気になれば、300枚はゆうに撮影するので、
アルファさんのデジカメを僕が使ったとしたら、
わずか6回の三浦旅行をこなしたら、お役御免
大丈夫なのでしょうか、このデジカメ?


だって、アレじゃないですか?
すごく長生きするじゃないですか、アルファさん。

その長い寿命に、デジカメは付き合えるのでしょうか?



というわけで計算してみました。

アルファさんは、いつまでデジカメを使えるのか?

あるいは、どのぐらいのペースで使えば、天寿をまっとうできるのか?




以下をご覧下さい。






1粒で300ということは、当然、
6粒で1800枚撮影できるわけです。

2巻・75ページで、アルファさん自身が
「まだ千何百枚もあるんだし」と言っていることからも、
近い数字だと思われます。



重要なのは、1年に何枚撮影するかですが、どんな人でも
年に100枚程度はデジカメ写真を撮るのではないでしょうか?

とすると、アルファさんは、
わずか18年でフィルムを使いきってしまう
計算になります。


人類がいなくなった後も生存していくロボットの人にとって、
これはあんまりな数字です。

このデジカメが届いたのは、タカヒロが子供の頃。
その18年後といったら、せいぜい彼が30歳の時分で、
ちょうどマッキサエッタを連れて帰省した頃ではないでしょうか?



これではあまりに寂しいので、逆に
『1年に何枚までなら、撮影してOKか?』
から、理想値を求めてみましょう。

人間たちがいなくなる時期まで、
アルファさんがデジカメを使用したとします。

作品世界の雰囲気から、
せいぜい150年が限界ではないかと思われますから、
1800枚を150年で使い切るペースを求めればいいわけです。

とすると…


1800 ÷ 150 = 1年で12枚







ええ !??


これって、1ヶ月に1枚しか撮影できないって事!?


「私ってそんなにケチだったのかなあ」とブルーになった上に、
北の大崩れからの藤色のフィルターにも
シャッターを切らなかったアルファさんですが…

実はあのケチケチ姿勢は、
長期的展望に基づいた妥当なものであったことが分かります。

あのペースなら、デジカメも、
その役目を成就できるのではないでしょうか?




ちなみに僕がアルファさんなら、
ココネを通じてオーナーにメッセージを送ります。





『外付けハードディスク買ってくれよ』 と。





(もしかしたデータ消去できるのかもしれませんが、そうした描写が無かったので、
普通のフィルムと同じような物と考えて考察してみました(笑))





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