その小さなマーケットに入ったのは、何年ぶりだろうか? 皆さんにも、「近所にあるけど、なかなか行かない店」 というものがあると思います。 僕にとっての、このマーケットがそうでした。 品揃えが中途ハンパ… これといって特色が無い… 理由はそんなところではないでしょうか? …いやいや、今日はそんな 「お店談義」をしたいわけではありません(笑) その店で僕は出会ってしまったのです。 『海の色のビン』 に。 正確には、コカコーラの瓶に。 2巻・14話 『砂の浜』で、 アルファさんが海底からサルベージした、 あの、うす緑のガラス瓶です。 |
昭和中期頃は当たり前だった「瓶に入った清涼飲料」。 しかし、ガラス容器の重量や、破損時の危険性の高さからか、 その座は「アルミ」へと移行し、 現在において僕たちが「瓶入り清涼飲料」を目にする機会は、 専門の嗜好の店をのぞいてほぼ皆無となりました。 かくいう僕も、小学校低学年の頃、学校で「紙粘土のオブジェ」を 作る土台とするために持ってくるよう先生に指示されて、 近所の駄菓子屋「ワカオ」で購入したのが最後ではないでしょうか… て、30年ぶりかよ! 我ながら愕然です。 当事、コカコーラは「飲みすぎると骨が溶ける飲み物」(笑) だったため、うちの親もなかなか飲ませてくれなかったのですが、 この時は学校公認で飲めたからうれしかったなぁ。 すみません、ジジイの昔語りは退屈ですか? いやですね、歳をとると昔話がすぐ長くなる。 |
本題本題。 これがその、瓶入りコーラだああ!! ![]() そしてこれが、『海の色のビン』だあああ!! ![]() ![]() いや、驚きました。 コーラの瓶て、こんなにキレイだったのですね。 室内灯での撮影なので、 太陽光の下のような鮮烈さはありませんが、 それでもこの美しさ。 デジカメで撮影しながら、その輝きにため息が出たほどです。 そして、そのツルリとしてサラリと涼しげな飲み口… 中の飲料水の清涼感が、倍近くも増して感じられます。 この直後、たまたまコカコーラのサイトで、 ペットボトル入りのコカコーラを見たのですが、 質の低い調味料か燃料のように見えて、 全然おいしそうに見えなかったほどです。(こらこら) いずれにしろ、自分の宝物が1つ増えた心地です。 ヨコハマ関連アイテムを抜きにしても、この美しさは保存の価値がある。 |
さて、ここで、最近メールのやりとりをさせていただいている、 ヨコスカ在住のKさんの思い出話を1つ… 黒崎鼻にほど近い三戸海岸の、ガソリンスタンド内でのお話です。 ![]() (写真はイメージです) スタンドの店員さんと、おそらくその隣の小さな農協の店員さん、 2人の地元おじさんの会話なのですが… 農協のおじさん曰く、 『この前なんか、「コーラのビンありませんか? ぼく、昭和風の店開きたいんです。」なんてやつがきてさー…。 居るんだよね、そうゆう人…。』 …誰だよ! こんな白々しいウソついて、 コーラの瓶を入手しようとしたヨコハマファンは!! (一方的に決め付け) 地方といえども、時間が止まった世界ではありません。 現在、普通の店が「瓶入りコーラ」を置いているとしたら、 それは賞味期限がブッちぎりで切れていることを意味します。 旅先のノスタルジーに酔って ナチュラルハイになることは僕でもありますが、 何気ない一言が地元の方の気分をいたく害することを、 単なるビジターにすぎない我々旅人は、肝に銘じるべきではないでしょうか? ヨコハマのモデルである三浦は、ファンにとっては聖地です。 しかし、そこには同時に『地元の方のリアルタイムの人間の生活』がある。 その1点だけは、忘れてはいけません。 それを忘れなければ、やがてあなたも、 三浦の風景の中に「異郷」ではなく 『故郷』を見る日が来るかもしれません。 |
最後に、『2巻・108ページの構図で、ハイチーズ』! …と、いきたかったのですが、あれやこれやで忙しく、 三浦から遠ざかってしまっている自分… ササーっと撮影に出かけるわけにもいきません。 そこで、2007年に撮影した野比海岸の写真を持ってきて、 室内でハイチーズ。 ![]() 今日の収穫です(笑) いつか現地の砂浜にこのビンを立てて、 潮風を楽しめる日が来ますように… 執筆 2010/01/24 |