■ 城ヶ島
神奈川県 三浦市 三崎町 城ヶ島
【最寄】 京急バス 『 白秋碑前 』 『 城ヶ島 』
撮影 2005/10/23 ・ 2006/11/22 ・ 2007/03/14




 アルファさんたちが初日の出を眺めた場所は、城ヶ島公園

 その公園を背負った、全長2キロほどの島が、この城ヶ島です。

 漫画内では、公園以外の描写はほとんどありませんでしたが、アルファさんたちが歩いたであろう この島の魅力を、今日はささやかながらご紹介させていただこうと思います。



 城ヶ島は、決して大きな島ではありませんが、2つの灯台『馬の背洞門』、切り立ったダイナミックな岸壁と、何より視界をさえぎるものが一切無い状態で満喫できる雄大な太平洋

 そんな数々の景観をかねそろえた、三浦半島屈指の観光地です。



 アクセスとしては、京急『三崎口』から、30分に1本程度の割合で出る城ヶ島行きのバスに乗ればOK。 終点『城ヶ島』で降車しましょう。

 「物語中の舞台だけ見れればいいんだ!」という頑固(笑)な方は、城ヶ島大橋を渡り終わってすぐの、『白秋碑前』 で降りて、東を目指してください。


 今回の紹介は、城ヶ島 の西端あたりにある、バス停『城ヶ島』から、東の城ヶ島公園を目指す流れにしてあります。










 バス停「城ヶ島」 で降りたら、まずはのほうに歩いてみましょう。

 すぐに、堤防にたどり着きます。


 北のほうに見えているのは 三崎港
 東には、さっき通ってきた 城ヶ島大橋 も見えています。

 天気が良ければ、西に 富士山 を拝めることも…










 今度はへ。

 お土産屋の通りを50メートルほど歩くと、西に右折できる小さなT字路があります。 右を向くと、そこには西にのびる小さな道と、天気が良ければその先にドドーンと 富士山 が座っている光景が待っていることでしょう。


 「城ヶ島 京急ホテル」 に続くこの道は、おそらくこういう光景を計算して造られたものではないかと思います。


 西海岸の 岩の浜 に行ける道でもあるので、こちらに進みましょう。












 城ヶ島南西部に広がる、岩でできた浜は、『長津呂崎』 です。

 城ヶ島を含む三浦半島南部で多く見られる、その無骨で荒涼とした姿は、太平洋の容赦ない荒波に力強く耐えてきた証でもあります。

 三崎港 が太平洋に面していながら比較的おだやかなのも、城ヶ島が自然の防波堤となってくれているからだとか…

 真っ黒い岩に、深い青色の波がぶつかりくだけて水色に泡立つ光景は、力強く幻想的です。



 もちろん夕方には、伊豆半島 に沈む夕日を楽しめるスポットの1つになります。














 「城ヶ島京急ホテル」 の南にある駐車場あたりまで戻ると、『城ヶ島灯台』 が建つ丘に登れる小さな階段があります。

 青空の下、木々に彩られた緑の丘の上に建つ白い灯台の姿は、それだけで美しく愛しいです。


 灯台のすぐ西側に、直径50センチほどの石のリングが土台に立ててあり、天気が良い日にここを覗けば、輪の中に 大島 が見えます。

 もっとも、特別 輪を介さなくても、城ヶ島南岸ならどこからでも大島は見えるのですが…(笑)



 この灯台のそばの公園からは、島の南西部の岩場などが見渡せます。
振り返れば、北西部の町並みを見ることも…

 気づきにくいですが、北東の彼方には 『岩堂山』 まで眺めることが可能です。










 公園の東の階段を下りて道路に戻ったら、の海岸へと歩きましょう。

 自販機がかたまって置いてある場所を左折すれば、ここから700メートルほど、
城ヶ島の南岸を歩くことができます。

 すぐそばにトイレもあるので、済ませておくとベターですね。



 ここからの道は2つあり、先述の 「海岸を歩くコース」 と、トイレのそばの細い坂道を登って 「丘の上を歩くコース」 の、いずれかを選びます。

 波打ち際を楽しみたい方は前者を、ダイナミックな太平洋を見下ろしたい方は後者がオススメです。


 もっとも、2つのコースは 馬の背洞門 付近で合流するので、行きと帰りで異なるコースを通り、結果的に両方のコースとも楽しむ… という手もあります。

 「島の東まで歩いたら、すぐにバスに乗って帰っちゃうよ」 という方だけ、ご一考ください。

(なお、以降の紹介は 『丘の上コース』 を基準に行います)










 丘の道は、湾曲してはいますがほぼ1本道。
太平洋側から離れなければ、迷うこともないでしょう。

 たまにに入っていける小道もありますが、いずれも、林に囲まれた地元の畑に通じているだけのようです。(実際に入ったことが無いので、詳細は不明です)

 時おり振り返ると、道の彼方に富士山が見えるときがあります。



 しばらく進むと、木製ベンチの置かれた 『グライダー広場』 があります。 広い場所ではありませんが、海側の視界がドカンと開けたすばらしいポイントです。
 ぜひベンチに腰を下ろし、心地良い休憩を楽しみましょう。

 天気の良い日の太平洋は、空の色をたっぷりと抱いて深く青く、海面でサラサラときらめく太陽の光の粉は力強い美しさです。



 東の眼下には、目指す馬の背洞門が見えてきたようです。

 ちなみに、夜になってからここから洞門を見下ろしていると、30秒に1回ほどの割合で、洞門がフッと淡ーい灰色にそまる瞬間があります

 岩に封じられた馬の念が、動こうとして夜な夜な身悶えるためと言われていますというのはもちろんウソですが、正体は皆さん自身で確認してみて下さいね。


 ただ、帰りのバスは午後9時前後で最終となりますので、長居をしすぎての乗り遅れには ご用心を…








 馬の背洞門 が近づくと、小道は木々のトンネルの中へと入ります。

 まばゆい木漏れ日が幻想的です。


 小道が右へと大きくカーブし始めたころ、カタカナののように道が分岐している箇所に来ます。

 このまま海のほうに降りていけば 馬の背洞門
左折して進めば、ウミウ展望台城ヶ島公園 です。






 狭くて急な階段を下りていくと… いよいよ 『馬の背洞門』 に到着です。

 この丘の上から眺めたとき、馬の背中のように見えることから、その名がついたといわれています。

 そう言われれば、たしかに、首を垂れた馬に見えなくもありませんが…
「あっ、本当だ!」と感じるほどのレベルではないように個人的には思えます。


 ただ、この付近は風雨による浸食が激しく、関東大震災によって地形変動も起こったといわれている場所…

 命名された当時とは、外観が変わってしまっているのかもしれませんね。


 胴体部に大きく開いた洞穴の彼方には、房総半島 が見えています。





 馬の背洞門 から丘の上に戻り、先ほどの型の分岐点を北東に進むと、ほどなく 『ウミウ展望台』 にたどり着きます。

 ここからは、南東数100メートルに位置する岸壁が見渡せ、冬場には、越冬のために南下してきたウミウたちが滞在するそうです。

 残念ながら、左の写真を撮影したのは10月だったので、まだウミウたちは来ていなかったようですが…



 さて、この 「ウミウ展望台」 から さらに北東に進むと、ほどなくアスファルト道路に合流し、右折してすぐに 城ヶ島公園 の駐車場が見えてきます。

 これで、公園以外の城ヶ島の見所は、だいたい見てまわりました。

 引き続き、城ヶ島公園 の詳細は、こちら をご覧ください。





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